野良猫に餌をやるべからず?

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そして、春がやってきた。

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うちのチビアイスヴァインもこれくらいの大きさになってきた2009年4月。

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窓に鈴なりのうちのネコズがよく庭先に現れるサバオを静かに観察中。

冬場はまるまるしていたサバオだけれど、なぜか春先にきてどんどんとやせ細ってきたサバオ。

ゆったり歩いてくる大柄な体格と、ボス猫の風格をもったほっぺがサバオのトレードマークのように思っていたわたしはショックを受けてしまった。

(やっぱし野良猫さんだわあ・・・)

人を怖がらない威風堂々とした風情と威嚇交じりとはいえ、呼んだら声を出すあたり、飼い猫の可能性もあるかもなどと悠長なことを思っていたけれど、毛の生え変わりも手伝って日に日にぼさぼさになっていくサバオを、見ていられない。心が激しく動揺して、きりきり痛い。それは、ご飯をあげたいけれど、あげられないというジレンマのせい。
我が家の住宅地は田舎の僻地で、ほぼ徒歩30分以内に通勤用の車しか通らないような場所。よってお外を自由に行き来する飼い猫もたくさんいる上、去勢避妊も昔ながらの放置状態な家も中にはまだある。しかも、アメリカンショートヘアやペルシャが立派な首輪をつけて外を自由に闊歩していた時期もあって我が家周辺の野良猫のサイズが半端なくでっかい。でっかい猫にちょっかい出して腕に噛み付かれて一ヶ月間毎日通院するはめになったこともあった。そんなツワモノ揃いのうちの周辺の野良猫にうっかり餌なんかやってしまったら・・・

(我が家の飼い猫たちが萎縮するではないか)

我が家は完全室内飼いでこの時点で6匹の猫たちがいる。
猫はー、やっぱり完全室内飼育で!これ原則!お外は病気があるから出ちゃだめよ~ご飯はちゃんと品質を確かめてから!冬は寒いからお水はお湯に~、などと、完全ぬるま湯状態で育て上げた王子様王女様然とした【にゃつら】が・・・
こんなでっかい5倍ほど声のでっかいぶさいくな面をしたサバオを受け入れるわけがない!
玄関先でご飯なぞやってしまったら、これから先、テリトリーにうるさい長老がマーキングを部屋中にはじめるだろう。外の子をかまって家の中に入れば玄関で腹をみせまくってうねりうねって甘えてくる自己主張の強い子が涙目で訴えるに違いない。好奇心旺盛な末っ子たちはいいとしても・・・
きっと、幸せな家庭内の均衡は崩れるだろう・・・そして何より、うるさくなけれど、近所にいいわけが立たなくなるではないか。
だめだ、無理!!

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そう頭が思った瞬間。
あ!!っという間にからだが勝手に動いて、家にある彼らのカリカリご飯を横流してしまっていた。

あ。サバオの尻尾に天使の羽根発見。

あーあ。
ま、いっか。
なるようになるだろ。
とにかく、しばらく見ているうちに通ってくるのにやせ細ってくる野良猫をそのまま放置できるほど、わたしは非情ではなかった。夫が「餌やってしまったの!!」と、怒っても、猫の僕と化している自分の夫はまったく問題ではない。なんとかなるだろ、多分。こうしてサバオの餌付けは本格化していくのだった。

サバオ、ご飯食べても返事もしなければ、食べ終わった後は御礼もいわずに振り返りもせずにさっさと去っていく。
人間の心、猫知らず・・・。

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顔だけは大きいけどw
あ、態度も大きいかもw

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お腹やふくらはぎは ハゲ。 ハゲになってる~。

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